OKO 億を稼ぐ男

億を稼ぐ男の考え方

情報商材屋で働いた話(18) 休日

入社8日目の月曜日。

 

土日出勤、7日連続勤務のあと、ようやく1日の休みだ。

 

心身ともに本当に疲れた。

 

 いつまでもつかな、俺?

 

カラダがだるい。

 

 

この1週間でヤセてげっそりだ。

 

連日の残業で、毎日通っていたジムにも行けない。

 

フラストレーションがたまりまくりだ。

 

タオルをひっつかんで、近くの公園まで走りに行くことにした。

 

このあたりは緑が多いから、ロードランが気持ちいい。

 

汗をかくとかなりスッキリした。

 

家に帰り、シャワーを浴びて、掃除と洗濯をする。

 

1人暮らしが長いから慣れたものだ。

 

副社長にまでなった外資系企業を退職して、情報販売会社に潜り込むまで、俺はずっとこんな生活をしていた。

 

そう、ニートだ(笑)

 

朝起きて、パンを買いに行き、家に戻って本を読む。

 

街をぶらついて、昼寝。

 

夜はジムに行って体を鍛える。

 

俺はそういう暮らしでじゅうぶん満足だ。

 

数億の資産があろうと関係ない。

 

六本木に住んで美女をはべらせて、というのは俺のスタイルじゃない。

 

タワーマンションは好きじゃない。

 

庭が好きだ。

 

車は自分で運転したり洗車したりするより、運転手つきのハイヤーかリムジンを頼むほうがラクだ。

 

本当の高級車はドライバーズカーではない。

 

ロールスロイスもマイバッハもショーファードリヴンだ。

 

俺はトヨタセンチュリーの方が好みだ。

 

どれも運転手が運転する車だ。

 

正直言うと、車よりも歩きや自転車の方が好きだ。

 

女もモデルやタレントは好きじゃない。

 

そして、俺は酒も弱い(笑)

 

まったく、カッコつかないが、それが俺だ。

 

フツーのサラリーマンよりショボイ。

 

 

金持ちには2種類いる。

 

オールドマネーとニューマネーだ。

 

代々続く金持ち連中は質素だ。

 

俺にはヨーロッパ貴族の友人やアジアの王族の知人がいる。

 

彼らは静かにつつましく暮らしている。

 

一方、成金はこれみよがしに金を使い、騒ぎ立てる。

 

みっともない。

 

心が飢えているから、モノで埋めようとするんだろうか。

 

俺がカネを稼ぐのはモノが欲しいからじゃない。

 

自分の記録を塗り替えたいからだ。

 

FXや不動産投資もそうだ、知恵を使って、大きな数字を稼ぐのが楽しい。

 

だから、稼いだ金はほったらかしだ。

 

ふらりと海外に出かけるときも、エコノミークラスを使う。

 

バックパックひとつで安宿に泊まる。

 

屋台のものを食べる。

 

基準は楽しいかどうか、だ。

 

高級ホテルやレストランで一人で食事しても面白くもなんともない。

 

バスに乗って市場のおっちゃんやおばちゃんと話す方が100倍面白い。

 

久しぶりの休日は、あっという間に終わってしまった。

 

ああ、会社に行くの嫌だな。

 

入社してまだ1週間だ。

 

情報商材ビジネスの構造はわかった。

 

セミナービジネスもわかった。

 

このあと見られるものは、東大クンとヤンキー社長の対決か。

 

まったく、興味ねぇや。

 

いつ辞めるべきか?どう切り出すべきか?

 

俺は考えをめぐらせ始めた。