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情報商材屋で働いた話(9) 商売

ここであらためて情報商材屋の商売について説明しておこうと思う。

 

情報商材屋というのは情報を文字や音声、動画にした「情報商材」をインターネット上で販売する商売だ。

 

具体的な中身は「金儲けの方法」「女にもてる秘訣」「ゴルフ上達法」「ダイエット」などが人気のジャンルだ。

 

その「情報商材」を紹介して販売し、手数料を受け取るのが、アフィリエイターだ。

 

手数料は50~90%。自宅のPCで出来て、在庫もリスクもない商売なので人気だ。

 

この会社も俺が入社する前は、社長と幼なじみがコタツで作業していたと聞いた。

 

売上2000万円を超えると法人化するケースが多いのは、やはり使える経費の範囲が広がるからだ。

 

それと、社会的信用。法人登記していて、一等地にオフィスがあるとイメージがいい。

 

田舎のヤンキーだった社長がそんなことを知るはずはなく、法人化はアリサの入れ知恵だったらしい。

 

アリサというのは社長の女だ。俺の目には社長を金づるにしている女に見えるが、本人が幸せならそれでいいし、人生なにごとも経験だ。

 

ここでひとつ、大切なことを言っておきたい。

 

俺は、この業界に入るまでは、情報商材とかアフィリエイトというのは人をダマして大金を稼ぐ、ネズミ講みたいなものを想像していた。

 

10年くらい前は確かにそういうものも多かったようだが、今は違う。

 

消費者も賢くなっているので、クズみたいな商材は売れない。

 

それに特定商取引法や特定電子メール法などの法整備もすすんできていて、販売者の所在や実名表記が義務付けられている。

 

なによりネット上で「詐欺だ」「クズ商材だ」という声が多ければ商品が売れない。

 

たいていの商品には返金保証がついているので返金もしてもらえる。

 

ビジネスモデルはどこも同じだ。

 

まず、ネット上にLPランディングページというものを作る。

 

そこでお得な情報をタダで配る。無料レポートや無料動画などだ。

 

そのかわりに、メールアドレスを登録してもらう。このメアドをリストという。

 

リストどりには1件300円から場合によっては4000円のコストをかけることもある。

 

このリストにメルマガやステップメールなどを送り、顧客化教育していく。

 

DRM ダイレクトレスポンスマーケティング という手法だ。

 

最初はフロントエンドと呼ばれる比較的安い商品を売る。

 

その後、バックエンドという高額商品を買ってもらう。

 

1度YESというと次もYESと言ってしまうのが人間だ。

 

情報商材屋はアホそうに見えて、心理学を巧みに利用しているのだ。