OKO 億を稼ぐ男

億を稼ぐ男の考え方

中国人から誘われた裏稼業その後

もう1か月以上も前の話だが、顛末を書いておく。

 

スポーツジム仲間の中国人実業家ワンちゃんから、仕事を手伝って欲しいと誘われた。

 

その場はお茶を濁して終わったが、あちらは中国人。

 

すぐに日本人の経営パートナーと俺を引き合わせる段取りをつけてきた。

 

「今日の3時に彼と店に行きます。億男も来てみます。」

 

というメールが来た。

 

ワンちゃんは10年以上日本に暮らしているが、読み書きはまだ苦手のようだ。

 

「今日は無理です」

 

シンプルにそう返した。

 

今日の今日言われてもな。

 

それに、その日本人パートナーについてはなんの前情報もない。

 

頼まれたとはいえ、あちらが雇い主になるわけだ。

 

おかしな雇用主の下で働くのはまっぴらゴメンだ。

 

情報商材販売屋で働いた時のヤンキーあがりのサル社長で懲りた。

 

詳しく書けないが、ワンちゃんが頼んできたのは水商売の類だ。

 

それも現在経営している店舗ではなく、新たに広げたいと考えているようだった。

 

見たことのない世界をのぞくのは好きだ。

 

だが、俺は危ない橋は渡らない主義だ。

 

情報商材販売屋はまったくの合法だったし、求人広告も大々的に出していたから、潜り込んだのだ。

 

しかし、ワンちゃんがもってきた話はそうではない。

 

現在の店舗経営は合法だが、新規ビジネスはグレーだ。

 

ガサ入れが入って黒と判断されれば、ワンちゃんは逮捕される。

 

間接的とはいえ、関われば俺も書類送検になるだろう。

 

ないな。

 

たとえ月100万円のコンサル料を払ってくれてもNOだ。

 

というわけで、夜の世界や中国人ビジネスの潜入レポートを書くチャンスは消えた。

 

チキンで申し訳ない。

 

だが、犯罪は割に合わない。

 

1億円入るビジネスでも俺は違法行為はしない。

 

いい子ぶっているワケではない。

 

俺は租税回避はするが、脱税はしない、ということだ。

 

一発当てて数億円稼いだ奴らがあっという間に消えるのはたいてい税金がらみだ。

 

法律というのはモラル的には首をかしげたくなるものも多い。

 

しかし、ルールはルールだ。

 

ゲームも金儲けもそうだが、なんでもルールを知って、それをうまく利用したやつが勝つ。

 

ルールがいいか悪いかは関係ない。

 

悪法だろうが制度だろうが、ルールという障害があるからおもしろいのだ。

 

ルールを破って勝っても、それはズルだから面白くない。

 

ワンちゃんは俺に断られるのが嫌なのか、会ってもその話題に触れてこない。

 

俺としてもワンちゃんの面子を潰したくはない。

 

中国人にとって面子というのは何よりも大事なものだそうだ。

 

それから1か月、ワンちゃんの誘いをのらりくらりとかわしてきたが、あちらもかなりシツコイ。

 

だから、言った。

 

「ワンちゃん、悪い。その仕事は出来ない。でも、ワンちゃんが本当に困った時には言ってくれ。その時は仕事ではなく、友達として助ける」

 

 「わかった」

 

ワンちゃんはわかってくれたようで、それからは誘ってこなくなった。