OKO 億を稼ぐ男

億を稼ぐ男の考え方

コンサルがコンサルを受けてみた【3】

昼寝していたら、けたたましく携帯が鳴った。

 

ったく、なんだよ???

 

画面を見ると、20年来の近所の友人のトモヤからだった。

 

「億男、無事か?」

 

「え?。。。なんのこと?」

 

「今、〇〇〇前で大事故があったから、巻き込まれてないかと思って」

 

「え?〇〇〇で事故?家にいたけど。。。」

 

「なら、よかった。お前、毎日あのへん通るだろ?まさかと思ったけど連絡してみた」

 

「今日は雨だから行かなかったよ。全然知らなかった。」

 

俺の家にはテレビがないし、ネットのニュースもチェックしない。

 

青信号の交差点に暴走車が突っ込んで、大惨事になっていたらしい。

 

安否確認が出来たところで、たわいもない話に移る。

 

トモヤは会社員で、遅めの昼休みが終わったところだという。

 

「億男は昼寝か。。。うらやましいな。。。」

 

「いやいや、今日はコンサルも新規も件数が多くて疲れたから寝てたんだ。変なヤツが多くて参るよ。」

 

「億男、いいかげん値上げしろよ。10万、20万の受講料を払えないようなヤツはその世界に入るべきじゃない。おとなしくサラリーマンをやってればいいんだよ。俺みたいに。」

 

「クーーーーッ。正論だな。でもな、主婦にとっては5万円さえも高いんだよ。」

 

「それはわかる。ウチの客もそうだ。ウチの社長もおんなじこと言ってる(笑)」

 

トモヤの勤め先は零細のアパレル企業だ。

 

社長と社員のトモヤとアルバイトが1人いるだけだ。

 

値段を下げたがる社長をトモヤがケンカして押しとどめている。

 

経営者というのは、多かれ少なかれ、世の中の役に立ちたいと思っている人がなる。

 

オーナー社長の場合は、採算がドンブリ勘定ということも多い。

 

金は二の次で業務拡張やチャレンジが好きな人が多い。

 

トモヤのところの社長もそうだし、俺もそうだ。

 

「いいか、億男。今すぐ値上げしろ。俺はお前に恩義を感じてるから言ってる」

 

そう、トモヤとは長年の友人で、途中絶交していた時もあるが、トモヤが念願のマンションを購入できたのは俺のおかげだと言うのだ。

 

金は貸してないが、知恵は貸した。

 

ゼロ円だけどな(笑)

 

俺は昔から、知恵だけは働くんだ。

 

そして俺は、つくづく友人に恵まれている。

 

スポーツジム仲間の中国人実業家ワンちゃんも俺に客商売のあれこれをアドバイスしてくれた。

 

友人たちの方が、ご立派な国立大卒のコンサル氏よりも、よっぽどタメになって実務に役立つアドバイスをくれる。

 

やっぱ、コンサルなんていらねーじゃんか!

 

でも、コンサル氏のコンサルには行く。

 

だって、おためしでタダだから。

 

俺って本当にセコイな(笑)